SQLでのテキスト値のフィルタリング方法

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Oct 13, 2024
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MySQL
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SQLでのテキスト値のフィルタリング方法
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SQLでのテキスト値のフィルタリング方法

 
以下のcreate文とinsert文
 
SQLを使う際、テキスト値をフィルタリングするのはよくある作業の一つです。この記事では、SQLにおけるテキストフィルタリングの基本から、少し進んだ使い方まで紹介します。

1. 基本的なテキストフィルタリング

テキストフィルタリングの基本は、= 演算子を使った等値比較です。これは、特定のテキストと一致する行を取得する際に使用します。

1.1 等しい値を検索する(= 演算子)

このクエリは、customer_name 列の値が "seunghun Lee" と等しい行をすべて取得します。文字列はシングルクォート(')で囲む必要があります。

1.2 等しくない値を検索する(<> 演算子)

このクエリは、customer_name 列の値が "seunghun Lee" ではない行を取得します。<> は「等しくない」ことを意味します。

2. 文字列の大小比較

SQLでは、文字列の大小比較がアルファベット順に行われます。文字列が大きいか小さいかを判断する際には、>< を使います。

2.1 文字列の大なり比較(> 演算子)

このクエリでは、customer_name が "Company A" よりもアルファベット順で後にある行を取得します。結果には "Company B", "Company C" などが含まれます。

2.2 大なりイコール比較(>= 演算子)

このクエリでは、customer_name が "Max" と等しいか、またはそれ以降のアルファベット順で並ぶ行を取得します。例えば、"Max" や "Michael" などが該当します。

3. 複数条件でのフィルタリング

複数の条件を組み合わせることで、さらに細かいフィルタリングが可能です。

3.1 AND 演算子で複合条件を指定

このクエリは、customer_name が "seunghun Lee" であり、かつ volume が 5000 以上の行を取得します。AND はすべての条件が満たされる場合にのみ行が選ばれます。

3.2 OR 演算子でいずれかの条件を指定

このクエリは、customer_name が "seunghun Lee" であるか、volume が 5000 以上のいずれかの条件を満たす行を取得します。

4. BETWEEN 演算子で範囲指定

BETWEEN 演算子を使うことで、文字列の範囲を指定してフィルタリングすることも可能です。
このクエリは、customer_name 列の値がアルファベット順で 'A' から 'M' の間にある行をすべて取得します。

5. ケースセンシティブとコレーション

SQLの文字列比較はデフォルトではケースセンシティブ(大文字小文字を区別)です。例えば、'Company A' と 'company A' は異なる値として扱われます。大文字小文字を区別せずにフィルタリングするには、LOWER() 関数を使って比較することができます。
このクエリは、customer_name のすべての値を小文字に変換した上で "seunghun Lee" と一致する行を取得します。

まとめ

SQLでのテキストフィルタリングは、単純な一致検索から文字列の大小比較、複合条件や範囲指定まで多岐にわたります。実際のプロジェクトでこれらのテクニックを活用することで、より効果的なデータ検索を行うことができます。
ポイント:
  • =<> を使った基本的なテキストフィルタリング。
  • >< を使ったアルファベット順の文字列比較。
  • ANDOR を使った複合条件フィルタリング。
  • BETWEEN で範囲指定を行う。
  • 大文字小文字を無視するには LOWER() 関数を使う。
これでテキストフィルタリングの基本を理解できました。次回は、パフォーマンスの最適化やインデックスの利用についても紹介していきます。


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